本文へスキップ
100 APPS

036

つくったものNO.036

公開中

うちの防災カルテ

浸水の深さを、家族の背丈で言い換える

  • 「『3m』を、うちの子の背丈で。」家族の身長入りの断面カルテ。自宅(東京都江戸川区)のカルテで、いちばん深い想定は高潮(想定最大規模)の5.0〜10.0m。「家族全員の頭の上まで(父(172cm)でも)」「2階の床より上まで来ます」。家の断面図に5.0mの水位の線が引かれ、父・母・長男・次女が身長どおりに並ぶ。下に「うちの避難のかたち 上の階に移るだけでは足りない可能性があります」
  • 「上の階で足りるのか、家を出るのか。」国が示す考え方を、うちの数字にあてはめる。実家(岡山県倉敷市真備町)のカルテで、洪水(想定最大規模)10.0〜20.0m・屋根を超えます。「うちの避難のかたち その場を離れる避難が必要です」。理由として、家屋倒壊等氾濫想定区域(氾濫流)に入っていること、浸水が2階の床を超えること、浸水が1日〜3日未満続くと想定されていることが並ぶ
  • 「がけも、川も、海も。」洪水・高潮・津波・土砂・家屋倒壊を1枚に。職場(神奈川県鎌倉市長谷)のカルテで「浸水想定なし」。ただし「『安全』という意味ではありません」と添えられ、断面図の家の横に土砂災害の警戒区域が黄色で描かれている。「その場を離れる避難が必要です 土砂災害警戒区域(急傾斜地の崩壊)に入っています」
  • 「自宅・学校・実家を、1枚で。」並べて比べて、PDFで家族に送れる。拠点を比べる画面で、自宅(高潮5.0〜10.0m)、第二小学校(浸水想定なし)、実家(洪水10.0〜20.0m・家屋倒壊のおそれがある区域)、職場(浸水想定なし・土砂災害警戒区域)が断面図つきで縦に並び、30年以内に震度6弱以上の確率と標高も出ている
  • 「住所を入れるだけ。」国の公開データを、点数を付けずそのまま1枚に。拠点の一覧に、自宅・第二小学校・実家・職場が、住所・浸水の想定・データの取得日つきで並ぶ

どんなアプリか

ハザードマップの色分けや「浸水深0.5〜3.0m」という数字は、自分ごとになりにくいものです。うちの防災カルテは、その数字を「次女(92cm)の腰まで」「最大3.0mなら、家族全員の頭の上」と、家族の背丈と家の断面図で言い換えます。住所を入れるだけで、洪水・高潮・津波の浸水の深さ、浸水が続く時間、家屋倒壊等氾濫想定区域、土砂災害警戒区域、今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率、標高が1枚にまとまります。洪水だけを見ていると高潮の方が深い場所を見落とすので、いちばん深い想定を主役にして出します。危ないと知って終わりにもしません。国土交通省と内閣府が示している考え方をその場所のデータにあてはめて、上の階に移る避難で足りるのか、その場を離れる避難が必要なのかの目安を出します。自宅・学校・実家を並べて比べられ、PDFや画像にして家族に送れます。点数やランクは付けません。「想定なし」は「安全」という意味ではないことを、カルテにも書き出した画像にも必ず載せています。実際の避難は、自治体のハザードマップと避難情報に従ってください。

できること

  • 住所を入れると、洪水・高潮・津波・土砂災害・地震・標高が1枚のカルテになる
  • 家の断面図に水位の線を引き、家族を実際の身長で並べる。誰のどこまで来るかが分かる
  • 上の階に移れば足りるのか、その場を離れる避難が必要なのかの目安を出す(国が示す考え方をあてはめたもの)
  • 自宅・学校・実家を1枚に並べて比べ、PDF・画像・文章にして家族に送れる
  • 点数やランクは付けない。「想定なし」を「安全」と言い換えない。出典とデータの取得日を明記する
  • アカウント登録なし・広告なし・位置情報の権限なし。住所と家族の情報は端末の中だけ

ほかと何が違うか

災害のリスクを調べるアプリは、地図に色を重ねて1地点を見せる形が中心です。うちの防災カルテは地図を主役にしません。家の断面図に水位の線を引き、登録した家族を実際の身長で横に立たせます。決まった体格のイラストではなく「うちの子」で見せるので、3.0mという数字が、誰のどこまで来るのかに変わります。自宅・学校・実家を1枚に並べられること、それをPDFにして離れて暮らす家族に送れることも、調べた範囲ではほかに見当たりませんでした。もうひとつ決めているのは、独自の点数を付けないことです。公的な区分値をそのまま出し、出典とデータの取得日を添えます。国のデータがまだ配信されていない地域では、「想定なし」と言い切らずにそう表示します。